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日本女性:今日はちょっと笑っちゃうような、でも笑い事じゃない、すごい船の話があるんですよね?

日本男性:はい。アメリカ海軍の歴史の中で、伝説的に「不運」で、とんでもない失敗を繰り返した駆逐艦のお話です。その名は「USSウィリアム・D・ポーター」。

日本女性:強そうな名前ですけど、何をしたんですか?

日本男性:結論から言うと、この船、あろうことか自国の大統領が乗っている戦艦に向けて、実弾の魚雷を発射しちゃったんです。

日本女性:はぁ!? 暗殺未遂じゃないですか! 反逆罪ですよ!

日本男性:もちろんわざとじゃないんです。でも、それ以外にも「錨(いかり)で味方の船を壊す」「爆雷を落として味方をパニックにさせる」「司令官の家の庭に大砲を撃ち込む」など、失敗のエピソードには事欠きません。

日本女性:漫画の世界ですね(笑)。どうやったらそんなことになるんですか?

日本男性:今日の動画では、このドジっ子駆逐艦が巻き起こした数々のトラブルと、なぜそんな「ありえないミス」が連鎖したのか、その裏にある組織の病巣について、面白おかしく、でも真剣に深掘りしていきます。

日本女性:まず、この船はいつ頃活躍したんですか?

日本男性:第二次世界大戦中の1943年です。新造されたばかりのピカピカの駆逐艦でした。艦長はエリート候補のウォルター少佐。でも、乗組員たちは経験の浅い新米ばかりでした。

日本女性:それが悲劇の始まりだったんですね。

日本男性:最初の任務は超重要でした。ルーズベルト大統領を乗せた戦艦「アイオワ」を護衛して、極秘で大西洋を横断することです。

日本女性:大統領の護衛! 名誉ある任務ですね。

日本男性:ところが、出港しようとした瞬間からやらかします。隣に停まっていた味方の駆逐艦の横を通る時、錨(いかり)をちゃんと上げてなかったんです。

日本女性:え?まさか…。

日本男性:ぶら下がった錨が、隣の船の手すりや救命ボートをバリバリバリッ!と破壊していきました。

日本女性:うわぁ…最悪のスタートですね。

日本男性:でも、これは序の口でした。翌日、船団はドイツの潜水艦(Uボート)を警戒して、無線を使わない「無線封止」で航行していました。そんな緊張感の中、突然ドカーン!という大爆発が起きたんです。

日本女性:敵ですか!?

日本男性:全艦が「敵襲だ!」とパニックになり、回避行動を取りました。でも敵はいません。実は、ポーターの甲板から、整備不良の爆雷(潜水艦を攻撃する爆弾)が一個、ポロッと海に落ちて爆発しただけだったんです。

日本女性:紛らわしい! 味方を驚かせてどうするんですか!

日本男性:しかもその直後、大波をかぶって乗員が一人流されたり、エンジンの調子が悪くて置いていかれそうになったりと、もう踏んだり蹴ったりでした。

日本女性:そして伝説の事件が起きるんですね。

日本男性:はい。11月14日、ルーズベルト大統領が「艦隊の訓練を見たい」と言い出しました。そこで、アイオワが飛ばした気球を撃ち落とす対空射撃訓練が行われました。

日本女性:ここまでは順調?

日本男性:ウォルター艦長は「これまでのミスを挽回するチャンスだ!」と張り切りました。気球を撃ち落とした後、次は駆逐艦による「模擬魚雷発射訓練」が行われることになりました。標的は、大統領が乗っている戦艦アイオワです。

日本女性: 「模擬」ですよね? フリですよね?

日本男性:もちろんです。手順を確認するだけで、実際に魚雷を撃つのは厳禁です。そのためには、発射管から「プライマー(起爆剤)」を抜いておかなきゃいけません。でも、担当のドーソンという水兵が、一本だけ抜き忘れていたんです。

日本女性:あちゃー…。

日本男性:号令がかかりました。「一番、発射!」「二番、発射!」「三番、発射!」。その瞬間、「シューッ!」という音と共に、本物の魚雷がアイオワに向かって飛び出しました。

日本女性:撃っちゃったー!!

日本男性:艦長は顔面蒼白。「嘘だろ!?」と叫びました。魚雷は真っ直ぐ、大統領の乗るアイオワへ向かっています。

日本女性:早く知らせないと! 無線で!

日本男性:でも「無線封止」の命令中でした。無線を使ったら怒られる、でも知らせないと大統領が死ぬ。パニックになった彼らは、光の信号で伝えようとしました。

日本女性:早く!

日本男性:でも焦った信号手は、「魚雷はアイオワから遠ざかってるよ」という意味不明な信号を送ってしまいました。

日本女性:逆、逆!

日本男性:慌てて訂正しようとして、今度は「ポーターは全速後退中!」と送ってしまいました。

日本女性:何やってるの!(笑) もう無線使いましょうよ!

日本男性:ついに艦長が「無線を使え!」と叫びました。通信士が「ライオン(アイオワのコードネーム)! 面舵一杯! 魚雷が向かってる!」と怒鳴りました。

日本女性:やっと伝わった!

日本男性:でもアイオワ側は「え、誰? 身元確認して?」みたいな反応で、数秒ロスしました。それでもギリギリでアイオワは急旋回し、魚雷は艦尾のすぐ後ろで大爆発しました。

日本女性:危なすぎる…。大統領は大丈夫だったんですか?

日本男性:ルーズベルト大統領は車椅子でしたが、「魚雷を見たい!」と言って手すりまで移動させてもらったそうです。護衛のシークレットサービスは、拳銃を抜いて魚雷を撃ち落とそうとしたとか。

日本女性:大統領も肝が据わってますね…。その後、ポーターはどうなったんですか?

日本男性:当然、アイオワから「そこを動くな」と命令され、バミューダの港に入ると、武装した海兵隊員に取り囲まれました。そして乗員全員が逮捕されました。これはアメリカ海軍史上、唯一の出来事です。

日本女性:まあ、そうなりますよね。暗殺未遂ですから。

日本男性:魚雷担当のドーソンは、最初は嘘をついてましたが、最後には自白しました。しかも、発射後にビビって証拠の薬莢(やっきょう)を海に捨てていたこともバレました。重労働14年の判決が出ましたが、大統領が「事故だから」と恩赦を与えてくれたおかげで、なんとか許されました。

日本女性:大統領、心が広い!

日本男性:でも、ポーターの悪名は海軍中に広まりました。他の船とすれ違うたびに、「撃つな! 我々は共和党員だ!」とからかわれるようになったんです。

日本女性:キツイ冗談ですね(笑)。当時、ルーズベルト大統領は民主党でしたもんね。その後、ポーターは活躍できたんですか?

日本男性:厄介払いとして、アラスカのアリューシャン列島へ飛ばされました。でもそこでも、酔っ払った水兵が大砲を誤射して、基地司令官の家の庭に着弾させるという事件を起こしました。

日本女性:もう何もしないで!(笑) 司令官、生きてたんですか?

日本男性:ちょうどホームパーティー中でしたが、奇跡的に無傷でした。本当に「不運」なのか「悪運が強い」のか分からない船です。

日本男性:そして1945年、沖縄戦。ついにポーターの最期が訪れます。

日本女性:日本軍と戦ったんですね。

日本男性:はい。特攻機の攻撃を受けました。ポーターは対空砲火で敵機を撃墜しましたが、その機体がそのまま海に突っ込み、船の真下で爆発しました。船体が持ち上げられるほどの衝撃で、ついにポーターは沈没しました。

日本女性:ついに沈んでしまった…。

日本男性:でも、ここで最後の奇跡が起きます。なんと、乗組員全員が無事に救助されたんです。死者はゼロでした。

日本女性:ええっ! すごい!

日本男性:数々の失敗を重ね、味方を危険に晒してきたドジっ子艦でしたが、最後だけは、乗員全員の命を守り抜いて海に還っていったんです。

日本女性:なんか、最後はちょっと感動しちゃいました。でも、どうしてこんなにミスが続いたんでしょうか?

日本男性:笑い話みたいですが、ここには「組織的な問題」がたくさん詰まっています。

日本女性:どんな問題ですか?

日本男性:まず、「経験不足」。急造された船に、未熟な乗員を乗せたこと。次に、「確認不足」。「プライマーを抜いたはずだ」という思い込み。そして、「コミュニケーション不全」。パニックになって正しい情報が伝わらなかったこと。

日本女性:現代の仕事でもよくあるミスですね。

日本男性:そうです。そして何より、「隠蔽(いんぺい)体質」です。ミスをした水兵が証拠を海に捨てたように、失敗を隠そうとすると、事態はもっと悪化します。

日本女性:失敗したら、正直に報告するのが一番なんですね。

日本男性:ミスは誰にでもあります。大事なのは、それをカバーし合えるチームワークと、二重三重のチェック体制です。ポーターの教訓は、現代の私たちにも「基本の大切さ」を教えてくれています。

日本女性:ウィリアム・D・ポーター、トラブルメーカーでしたけど、なんか憎めないですね。

日本男性:そうですね。大統領に魚雷を撃って、司令官の庭を爆撃して、最後は全員助かって沈む。こんなドラマチックな船、他にありません。

日本女性:歴史の教科書には載らないけど、こういうエピソードこそ面白いですね。

日本男性:失敗談から学べることは多いですからね。私たちも、仕事でミスをしても「ポーターよりはマシだ」と思って、前向きに頑張りましょう(笑)。

日本女性:確かに! 大統領に魚雷撃つよりはマシですね(笑)。今回も最高に面白いお話をありがとうございました!

日本男性:ありがとうございました。

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