歴史の不思議

人物の不思議

トウモロコシが国を滅ぼした!?科学や伝統を無視したソ連の農業政策の悲劇

ニキータ・フルシチョフの「トウモロコシ・キャンペーン」はなぜ失敗したのか?スターリン時代の負の遺産とイデオロギー的熱狂がソ連農業を破滅に導き、フルシチョフ失脚と食糧輸入国への転落を招いた経緯を深掘り。ソ連の構造的欠陥が露呈した悲劇の物語。
歴史の不思議

教皇選挙(コンクラーヴェ)は市民の怒りによって誕生した?

序論:史上最も長い待ち時間(使徒座空位、1268年~1271年)1270年の夏、イタリア中部の都市ヴィテルボの教皇宮殿では、異様な光景が繰り広げられていました。かつてはキリスト教世界の君主として君臨した枢機卿たちが、大広間の床に間に合わせで...
人物の不思議

海賊の運命の一撃!大英帝国を作るきっかけになった(?)ガンズウェイ号襲撃事件と、消えた海賊王の謎

序章:世界を変えた一撃1695年9月、インド洋。海賊フリゲート艦「ファンシー号」が、巨大なムガル帝国の船「ガンズウェイ号」に忍び寄っていました。大きさ、武装、乗員数、そのすべてにおいて「ファンシー号」は劣勢だったのです。しかし、その船上には...
地理の不思議

1878年セントローレンス島大飢饉 ― 文明がもたらした悲劇の全貌

序論:想像を絶する恐怖の発見1880年6月25日、米国税関監視船トーマス・コーウィン号がセントローレンス島の沖合に投錨したとき、その乗組員たちはこれから目撃する惨状を予測していなかったでしょう。カルビン・L・フーパー船長が率いるこの船の任務...
歴史の不思議

日本軍による「奇跡」の撤退作戦と米軍による史上最悪の空振り「コテージ作戦」が行われたキスカ島の戦い

序章:霧に包まれた「誰もいない戦場」第二次世界大戦の広大な戦場の中でアリューシャン列島ほど孤立し過酷で、そして忘れ去られた戦線は少ないでしょう。ここは絶え間ない霧、予測不可能な突風、そして凍てつくような寒さが支配する荒涼とした火山島の連なり...
事件の不思議

ロスの闇夜に敵軍襲来?空に消えた敵機と日系アメリカ人の悲劇

序論:闇夜に響く砲声、しかし敵はどこにもいなかった1942年2月25日の夜明け前、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスは、深い闇に包まれていました。突然、空襲警報の不気味なサイレンが鳴り響き、街の静けさを切り裂きます。夜空には何本ものサー...
事件の不思議

なぜか金を持って戻ってくる?何度潰されても蘇る「不死鳥の夢」を追った男たちが追いかけた「自由国家」

序論:終わらない夢と、なぜか尽きないお金世の中にはとんでもない夢を追いかける人々がいます。今回ご紹介する「フェニックス財団」もそんな組織の一つ。彼らは、まるで無限にお金(カネ)があるかのように、何度も「自分たちだけの国」を作ろうとしましたが...
事件の不思議

現実か神話か?中世イングランドの村に現れた緑の肌の子供たちの謎

第1部 物語の始まり:古文書が語る奇妙な出会い狼の穴からの「緑の収穫」物語の舞台は、12世紀のイングランド。「無政府時代」と呼ばれるひどく混乱したスティーブン王の時代(1135年~1154年)のことです。場所はサフォーク州ウールピット村。村...
地理の不思議

火山活動で生まれた幻の島『フェルディナンデア』列強の領土争いを生んだ島は…自然が解決した?

序論:炎から生まれ、国々が欲しがった島1831年6月下旬、シチリア島沖の地中海で不思議な現象が起こっていました。シチリア島の港町シャッカを揺るがすたくさんの地震、沸騰する海水、空気中に広がる硫黄の嫌な臭い、そして水面に浮かぶたくさんの魚の死...
事件の不思議

空から御札が降ってきた!幕末の日本を飲み込んだ謎の熱狂「ええじゃないか」と坂本龍馬暗殺の奇妙な関係

慶応三年(1867年)、日本の歴史が大きく動こうとしていたその年。 東海道沿いの村の空から、突如として、伊勢神宮の御札が、ひらひらと舞い降りてきました。この、神聖なる奇跡を目撃した人々はただ静かに手を合わせることはありませんでした。 代わり...