人物の不思議

1856年7月12日、中米ニカラグアの古都グラナダ。 32歳のアメリカ人、ウィリアム・ウォーカーが、自らの私兵軍団を率いて征服した異国の地で、大統領に就任するという、歴史上稀に見る、信じがたい光景が繰り広げられていました。身長わずか165c...

彼はどうやってエッフェル塔を売ったのか？ なぜ被害者は警察に届けなかったのか？ 天才詐欺師ルスティヒは、人間の心理を完璧に読み解き歴史上最も壮大な詐欺を成功させた。その芸術的な手口の全てを解説します。

なぜ一枚の地図が国家を揺るがしたのか？医師でスパイのシーボルトと幕府の天才学者・高橋景保。二人の危険な取引が招いた「シーボルト事件」の真相を解説。事件の発覚は偶然か、裏切りか？歴史の謎に迫ります。

失踪した夫が8年ぶりに帰還。しかし彼は以前より優しく、完璧な男に変わっていた。16世紀フランスで実際に起きた「マルタン・ゲール事件」。妻は偽物の夫と知らずに愛したのか、それとも…？歴史上最も有名ななりすましミステリーの真相に迫る。

18世紀パリを熱狂させた医師メスマーの「動物磁気」。その正体はB・フランクリンらによって暴かれたが、この壮大な「失敗」から皮肉にもプラセボ効果、催眠術、そして「無意識」という近代心理学の扉が開かれた。驚きの科学史を解説。

プレスター・ジョンは存在しなかった。しかし、この「幻の王」の伝説は教皇を動かし、マルコ・ポーロに語られ、大航海時代の引き金となった。集団的な希望が生み出した「嘘」が、いかにして現実の世界地図を書き換えたか、その驚異の物語。

プロイセン宰相ビスマルクは、ごく普通の外交電報を「編集」。言葉を巧みに削除しただけで、143文字の文章は両国にとっての侮辱となり、普仏戦争の引き金となった。ドイツ帝国誕生の裏にあった、歴史上最も巧妙な情報戦の謎を解説。

19世紀末、NYはゴミと汚職に沈む地獄だった。そこに現れたウェアリング大佐は、清掃員に白い制服を着せ「白衣の軍隊」を組織。たった3年で街を浄化し、数万の命を救った、奇跡の都市改革の物語を解説。

おならを自由自在に操り、音楽を奏でた芸人「放屁師」。英国王室に仕えた者、平賀源内が絶賛した江戸のスター、ムーラン・ルージュを沸かせた伝説の男ル・ペトマーヌまで、歴史に存在した世界で最も奇妙な職業の謎に迫る。

1939年ベトナム、病弱な青年フィン・フー・ソーは「生きた仏陀」として覚醒。彼は精神科医を改宗させ、やがて信者を率いて強力な軍隊を組織する。預言者の暗殺から現代まで続く「武装する信仰」の、驚くべき歴史の謎を解説。