2025-07

1904年セントルイス五輪マラソンは、歴史に残る悪夢だった。優勝者は殺鼠剤を飲み、2位は車でズル、選手は野犬に追われた。なぜこんなカオスなレースが生まれたのか？史上最悪の失敗が、皮肉にも近代スポーツの礎を築いた驚きの物語。

W杯予選が引き金となったとされる「サッカー戦争」。しかし、真の原因は土地問題と移民排斥にあった。サッカーがいかにして政治利用され、わずか100時間の戦争が、エルサルバドルを泥沼の内戦へと導いたのか、その悲劇の連鎖を解説

1986年、オランダ大使は「さぞかし恐ろしかったでしょう」とジョークを飛ばし、335年続いた戦争を終結させた。なぜ、二つの国は3世紀以上も戦争状態にあることを忘れていたのか？イングランド内戦が生んだ、歴史の奇妙な忘れ物。

死者8名、賠償金ゼロ。ロンドン・ビール洪水は、なぜ「神の行為」として処理されたのか？従業員からの危険報告は無視されていた。19世紀の法がいかに産業を優遇し、貧しい人々の命を軽視していたかを示す、悲劇的な事件の記録。

ギネス世界記録認定、世界一の雷多発地帯「カタトゥンボの雷」。アンデス山脈に囲まれた地形と、カリブ海からの湿った風が衝突することで生まれる「完璧な嵐」の科学的メカニズムを解説。なぜ嵐は2010年に3ヶ月も沈黙したのか？

1961年、日本の偽札史上「最高傑作」が出現した「チ37号事件」。犯人は警察発表を元に欠点を“修正”するという大胆不敵さで捜査を翻弄。なぜ犯人は捕まらず、忽然と姿を消したのか？昭和最大の未解決ミステリーの真相に迫る。

「ツングースカ大爆発」の犯人は何か？クレーターも破片もない現場から、科学者たちは100年かけて「空中爆発」という結論に達した。ロシアの探検家クーリックの情熱から、現代の微量分析まで、壮大な謎解きの全貌。

なぜ同じ核物質が9ヶ月で2人の物理学者を殺したのか？「デーモン・コア」を巡る2つの臨界事故。ハリー・ダリアンの事故死と、同僚を救い犠牲となったルイ・スローティンの英雄的行為。核時代の幕開けを告げた悲劇の記録。

2001年、インドで空から血のような赤い雨が降った。その原因を巡り、「地球外生命体説」と「藻類の胞子説」が激しく対立。世界中の科学者を巻き込んだ大論争の末に明らかになった、驚きの真相と今なお残る謎を解説。

偽の電報と、意味不明の言葉「ブンガ・ブンガ！」。それだけを武器に、若きヴァージニア・ウルフらはいかにして英国海軍の最強戦艦ドレッドノートを欺いたのか。歴史上最も大胆で知的な「いたずら」の、計画から結末までを解説。